「LGBTQIA」:他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないアセクシュアルという存在。ドラマ『17.3 about a sex』

2020/10/17

「LGBTQIA」:他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないアセクシュアルという存在。ドラマ『17.3 about a sex』

「LGBT」という言葉は多くの方が知るようになり、性的な気持ちはさまざまな形があることを認め合うということが言われています。最近は、「LGBTQ+」という言葉を知り、そして、今回「LGBTQIA」を知りました。「A」は、他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないアセクシュアルという人たち。

今回のニュースでは、女子高校生が主人公になるドラマが紹介されています。思春期になり、好きな人ができることが当たり前だと思われ、「彼氏はできたか?」という何気ない言葉をかけられることさえ、辛い思いであるということ。

結婚すること、子供を持つことは、現代では当たり前のことではありません。「女性だから」という言葉で語られることこそ、苦しいことです。

そして、このドラマでは、生理のことも語られています。生理痛は、女性だから分かり合えるものではないことは、いろんな場で語られるようになりました。しかし、まだ理解が進んでいる状態とは言えません。人はやはり自分を基準に考えてしまいます。

ドラマの最後に示される生理に関するデータは、

“女性の生涯で生理の日は6年9ヶ月以上で、生理用品代は34万円以上もかかるとされている。約8割の女性が生理痛を経験しているが、「生理の時に寝込む(1.9%)」「痛み止めを飲んでも辛い(4.0%)」「痛み止めを飲めば大丈夫(26.8%)」「生理痛はあるが大丈夫(45.9%)」「生理痛なし(21.4%)」と内訳を見ると十人十色であることがわかる。”

です。この数字からも「女性だから分かる」とは言えないことが明らかです。「女性同士だから、分かり合えない」ことなのです。

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記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)