LGBTという言葉は浸透するも、法成立のない同性者婚姻によって起こる問題
LGBTという言葉は浸透するも、法成立のない同性者婚姻によって起こる問題
Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字で作られている「LGBT」という言葉はよく耳にするようになりましたが、日本では同性者の結婚は法では認められていません。そのため、異性での結婚では当たり前のことが、同性のカップルでは難しいことが多くなっています。 5.ジェンダー問題を解決しよう をいう目標に反して、なかなか進んでいないようです。長く続いた当たり前を破るのは本当に難しいことだと思います。2019年に、電通ダイバーシティ・ラボが行った「LGBT調査2018」によると、LGBT層に該当する人は8.9%という数字が出ています。100人のうち約9名という数字です。
パートナーシップ証明をいう制度がありますが、これが自治体によって違います。
渋谷区のサイトによると、以下のように書かれています。
“パートナーシップ証明は、法律上の婚姻とは異なるものとして、男女の婚姻関係と異ならない程度の実質を備えた、戸籍上の性別が同じ二者間の社会生活における関係を「パートナーシップ」と定義し、一定の条件を満たした場合にパートナーの関係であることを証明するものです。”
それだけの数字がありながら、日本では理解がされづらいLGBTの問題で、多くの同性カップルが苦労をしています。結婚という形を取れないことで起こる、家を借りることや財産贈与の問題などです。福岡市で4月7日にインターネットで動画が配信された「LGBTライフプランセミナー」で、同性カップルが抱える問題の解決策について話されました。
性別に関する違和感を覚えることが、性同一性障害という名前で呼ばれるようになったのは、1980年のDSM第3版でのことだそうです。その後、2019年には、性同一への違和が病気や障害ではないことをWHOが宣言しました。
本当に愛し合っている者同士が家族と認められる日が来るのはいつのことか?
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・「LGBT調査2018」についての補足説明(当社が2019年1月10日にニュースリリースで開示した「LGBT調査2018」(電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)が取りまとめ)の結果について、ご理解を深めていただくため、リリース本文の前に補足説明を加えております。)
・LGBTの現状と課題― 性的指向又は性自認に関する差別とその解消への動き ―(参議院)
・WHOが性同一性障害を「精神障害」の分類から除外しました
記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)