「レジ袋有料化=エコバック使用」は、小さな一歩に過ぎない。
「レジ袋有料化=エコバック使用」は、小さな一歩に過ぎない。
7月1日からプラスチック製買物袋を扱う小売業を営む全ての事業者が対象に、レジ袋の有料化が義務化されます。それに先駆けて多くの店舗が、4月1日からレジ袋を有料化を開始し、2ヶ月が過ぎました。
有料化によって、エコバックを持つ人が増えているようです。しかし、レジ袋を減らしていくことは、ほんの一歩でしかありません。もちろん、身近なところから意識していくことは大切ですが、これで大丈夫ではないのです。
プラスチックゴミのレジ袋の割合は、1~2%程度ということ。数字的には、ペットボトルが多いようです。しかし、スーパーにはペットボトルに入った飲料が多く並びます。マスクをして2020年の夏を超えるために、ペットボトルに入った水は人には必要なものです。
しかし、プラスチックゴミは川から海へ流れ、細かくなりマイクロプラスチックに。それを魚が食べ、人の身体に入ってきます。このような流れを考えると、自分に戻ってくると気づきます。
多くの店舗がレジ袋を有料化にして2ヶ月経った今、それに満足していないかを改めて考える時が来ています。コロナ禍でテイクアウトが増え、持ち帰り用の容器が以前より増して使われるようになっています。それらの多くはプラスチックでしょう。
先日、コロナ禍とSDGsを別々に考えるべきではないことを書きました。コロナ禍だから仕方がないとしてしてしまわないように。いつ収束するか分からない状況で、SDGsを先送りにすることはできません。「できることを探す」を並行して行っていくことが必要だと考えます。
目標13. 気象変動に具体的な対策を
目標14. 海の豊かさを守ろう
この目的は、まだまだ先が長いように感じます。
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記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)