女の子は赤、男の子は青の時代は終わった。アメリカでは、玩具もジェンダーレスに。

2020/06/02

女の子は赤、男の子は青の時代は終わった。アメリカでは、玩具もジェンダーレスに。

ランドセルの色がカラフルになったのは、いつからでしょうか? 調べてみると、“2001年にイオンから24色のランドセルが発売されたことがきっかけになった。”という言葉が出てきます。ただ、それ以前にもオーダーメイドのランドセルはあったようです。今では、女の子でもブルー系のランドセルを選ぶ子もいますね。何色のランドセル選ぶかは、好きな色という問題で、ジェンダー問題とは関係ないかもしれませんが、ランドセルに限らず、子供の頃から女の子だから、男の子だからということで、与えるものを大人が決めてしまうことは、子供にとってストレスになっていることが考えられるようになりました。

ジェンダー問題のひとつ、性同一性障害は大人になって発症するものではないようです。子供の頃から違和感があったとおっしゃる方が多いからです。しかし、子供はそれを伝える方法をしりません。また伝えてよいのか分かりません。親や教師から言われることが正しいと思い、良くないことだと思い込んでしまう子供たちもいるでしょう。違和感を抱えたまま育っていくことで心に問題を抱えてしまうことがあるのです。

ニュースには、以下の記述があります。

“安易な女性観、男性観を広げない。その意識は、子どもが手にする玩具にこそ必要なのかもしれない。バービー人形のメーカーとして知られる〈マテル〉社が2019年秋に発表した〈クリエイタブル・ワールド〉は、そんな願いが込められたジェンダーレスドールだ。”

クリエイタブル・ワールドは、子供が選択の自由を持てるように、100種以上のスタイリングができるアイテムが入っているとのこと。子供たち自身も気づいていないときから、自由に選べる環境を作っています。

声を出せずにいる子供たちの気持ちに気付くことができるのは、身近にいる大人たち。他者と違うことを否定するのではなく、話してみることから始めてみる必要があるのではないでしょうか?受け入れる。

目標5. ジェンダー平等を実現しよう を掲げているのは、大人のためだけではありません。これからの社会を作っていく子供たちの心の声に耳を傾けていく必要があると感じています。

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記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)