エイプリルフール:企業公式の悩み。他者(他社)や社会問題には踏み込まない。062
こんにちは。伊藤緑です。
新年度3日目。すでに新卒入社の人がが退職代行を使って退職というニュースが出ています。しかし、これ、私笑えないんです。
1987年3月30日、新卒だった私の入社日です。銀行系のソフトウェア会社に入社した私はSEになる気満々でした。しかし、総務部の辞令を受け取り、初日に辞めようと思ったんです。この日は、中島みゆきさんのオールナイトニッポンの最終回で、それを聞きながら泣きながら、退職願ってどうやって書くんだろう?って思っていました。
あの日の私よ。総務(その後、人事部に異動)の経験は、今も役に立っているよ。そして、あの時の感情を、38年後もネタにしているよ。
どんなことでもネタになる。
さて、38年前とは大きく時代は変わりました。
影も形もなかったインターネットが、時代の真ん中を歩いています。
そして、インターネットが始まった頃とは、エイプリルフールの企業の発信にも大きく変化が出ています。
企業公式として何もしないのは淋しいから、「良い感じの何かするように」と上から言われた広報担当者もいるのではないでしょうか?
正直、今はこれが最高に難しい時代です。
エイプリルフールの嘘は、正直、今行うことじゃないのかな? とも思います。2001年頃は、盛り上がってましたけれど。
今年のことが来年の参考になれば。
大きく取り上げられてしまった企業もあります。
企業広報が関わっていた事例を。
●〈ほっかほっか亭〉エイプリルフールに“ライスを販売停止”投稿で大炎上「この時期になぜ?」企業広報にきいてみた「私たちは弁当屋でありコメを売らないわけがありません」現役店員は「余計なことを…」と冷や汗
https://shueisha.online/articles/-/253565
●溝口勇児氏がCEOの企業広報、渡邊渚さんめぐるエープリルフール投稿を謝罪「深くお詫び申し上げます」
https://www.oricon.co.jp/news/2377511/full/
ネットリテラシーと言ってしまえば、それまでなのですが、
他者(他社)を巻き込まない。社会問題に踏み込まない、これは最低限かな、と思います。
さっそくまとめているサイトがあります。
●【2025年】企業のエイプリルフール投稿まとめ 思わず二度見した70事例
https://bizpa.net/mag/case-5084/
ただ、2025年と2026年は違います。来年、何かする企業は、時代を読むことが必要です。
こんなご意見も、
●伊集院光、企業のエイプリルフール投稿に辟易 「滑った方には申し訳ないけど…」
https://nordot.app/1279990031992800072
広報PR・SDGsライター:伊藤緑