杞憂と危機管理の間で、広報担当者は苦悩するのである。019

2025/02/19

こんにちは。伊藤緑です。
企業の情報発信で意図せぬ受け取られ方をして、炎上してしまうことが増えた。最近では、「赤いきつね」のCMだ。

●「赤いきつねCM」露出ないのに”性的”と炎上のワケ
https://toyokeizai.net/articles/-/859513
このCMに対しては「どこが?」という人も多い。
しかし、一億総発信時代の今、多数決ではないのだ。
ひとりでもそう感じたら、発信される。その人に力があれば、一人は、掛け算になって何倍にもなる。

さて、本日はプリキュアのチョコレート
●「ここまで書くのか」 プリキュアのチョコを購入→まさかの“説明書き”に大仰天 「今の時代大変なんだな」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2502/19/news027.html
はっきり言おう。大変です。誰がどう解釈するかをどこまで想像するか? が問われている。
「占い」に対して、将来を保証しないと書かねばならないとなると、「占い」という言葉の定義が分からなくなる。

服を汚れないようにする、という注意は分かるけれど、人は服を汚してしまった経験で次から気を付けようとする生き物でもある。
悩ましい。

これが書かれるということは同様のクレームがあったと考えるべきか?
お客様センターは、時に広報室に所属になる。
お客様の声は神の場合もあるけれど、雑音の場合もある。

心配ごとが増えて、挑戦ができなくなる。
これが令和なのか?
これが続くと、人は停滞するような気もする。

と、また話が逸れた。

広報部は、会社全体が「いえーーい」とお祭り騒ぎになっていても、ひとり「これで大丈夫か?」を考える部署。

杞憂と危機管理の間で今日も揺れるのである。

広報PR・SDGsライター:伊藤緑