国勢調査で問われる、男女二択の選択肢

2020/09/29

国勢調査で問われる、男女二択の選択肢

国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年ごとに行われる国勢調査。今年はその該当年です。このニュースで問われているのは、性別の欄についてです。ジェンダーについてこれまでについて、より考えるようになりました。そして、配布された用紙はの性別欄は男女の二択。8月21日に、「コクヨ:性別欄のない履歴書発売へ」について書きました。性別についての考え方が日本でも動き始めています。

今回のニュースは、国勢調査の用紙の性別欄の回答に悩む人に対する総務省統計局国勢統計課からの答えは、「ありのままに回答してください」とのことだそうです。ありのままって? 何をもってありのままなのか? 今、回答に悩んでいる人、どちらにも当てはまると思えない人たち。その人たちが選ぶ欄はありません。

そして、判断に迷う場合は、「便宜上、戸籍などで判断してください」という回答だったとのことです。便宜上という言葉が少し気になります。

日本では、同性の結婚が法的には認められていないので、配偶者として同性を記入することはできません。今後、法律を含め条例などもどう変化していくのでしょうか?

9月24日から30日までについて回答する国勢調査。まさに今の生活を回答します。この時期がイレギュラーな方もいらっしゃると思いますが、どの時期をとってもイレギュラーな方はいるということで、決められているのかな、といつも思います。

関連記事
国勢調査、性別欄「男女」二択⇒総務省「判断に迷ったら、戸籍などで判断を」

記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)