佐賀の酪農家が作る作るエコなブラウンチーズ:大手でなくてもできること
佐賀の酪農家が作る作るエコなブラウンチーズ:大手でなくてもできること
大手企業では組織的にできることでも、規模が小さい企業では難しいことがあります。佐賀の酪農家が作るブラウンチーズについてご紹介します。
大手では、廃棄せずプロテインにしているけれど、規模が小さい酪農家にとっては腐りやすいという理由で廃棄されていた成分を使ってブラウンチーズを作るというニュースです。
まさに、目標12. つくる責任つかう責任 です。
SDGsは、一人ひとりの考え方や取り組みが根本にあります。手間を惜しまないことが必要とされます。酪農家の中島さんは、牛が作っているものを無駄にしたくない、という思いで、チーズを作るときにできる栄養分を含んだ水分ホエイと生乳を6時間煮詰め、茶色く変化させブランチーズを作っています。砂糖を使わずにキャラメルのような甘さがあるといいます。
甘さの秘訣は、資源の循環を意識した牛乳作りだそうです。微生物が多く含まれている牛の糞をたい肥を利用することで、微生物が病原菌を抑え、牛が品質の良い牧草を食べることができるといいいます。
また、このチーズの国際コンテストで銅賞を受賞。廃棄問題と美味しさが評価されています。
非常に美味しいというこのブラウンチーズ、作り方を特許にしたり、社外秘にすることなくSNSで伝えています。より多くの酪農家の方に行っていただきたい、という思いとのこと。廃棄されてしまう成分をブラウンチーズにすることで、廃棄問題が少しずつ解決し、それが大きな輪になっていく。まさにそれが2030年へ向けた取り組みのひとつです。
一人でも多くの人が、このように情報を共有することで、2030年に向けて力を合わせていければと思います。
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記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)