花王 kosei-fulプロジェクト:生理は個性。女性同士だから分かり合えないことがある

2020/08/18

花王 kosei-fulプロジェクト:生理は個性。女性同士だから分かり合えないことがある

「生理ちゃん」というキャラクターが現れ、生理であることを隠さないことが一時期ニュースになりました。しかし、すべての女性がそれを受け入れられるわけではなく、やはり隠したいという方もいます。

月経(生理)は、女性が一生のうち約40年くらい関わるものですが、その症状は人によって違います。生理休暇もありますが、これは有給休暇ではなく無給休暇。また生理であることを上司に伝えなければなりません。

また、症状は人によって大きく違い、「生理くらいで休むの?」と思う方もいます。そういう方は、生理の症状が重くない女性です。私自身はあまり重い方ではないですが、貧血で倒れてしまう方が周りにいました。ですので、自分を基準にしてはいけないことを20代から気づいていました。痛みや症状は、本人しか分からない誰とも比べられないものです。

花王が始める「kosei-fulプロジェクト」。男女雇用均等法が生まれてから35年。女性のが進まないことのひとつに、以前は生理がありました。しかし、多くの商品が生まれ、生理中もより快適に(できれば生理をあまり意識せずに)過ごせるように変わってきています。そして、やっとそういう時代が来たと感じています。一気に進めることは難しいかもしれませんが、少しずつでも互いに理解される環境ができることを望みます。

生理を個性ということに抵抗がある方もいると思います。個性という言葉は、最近便利に使われるようになりましたが、個性という言葉でなんでもかんでも解決させることの難しさも同時に感じています。

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記事執筆:伊藤緑(広報ウーマンネット 代表)